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絵本大好き

100万回生きたねこ

書名  : 100万回生きたねこ
文   : 佐野洋子
絵   : 佐野洋子
出版社 : 講談社
シリーズ: 佐野洋子の絵本 1
タイプ : ストーリーのある絵本
ジャンル: 愛と感動
ISBN  : 4-06-127274-8

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モモのコメント:100万回生きても手に入らなかったモノ。だから、愛って、すばらしい。

ナナのコメント:最後に幸せに死ねたねこ、よかったね。


 これも、あまりに有名になった本ですね。

 読み方は人それぞれだと思いますし、どちらかというと、子どもよりも大人向けの絵本であるかも知れません。でも、1歳半のゴン太くん、私がこの絵本を読むのを聞いて、ごきげんで、にゃあにゃあ言っては、楽しそうでした。深い本です。どのくらい、幼児にその深さがわかっているのか、わかりません。いえいえ、たんに猫の絵に反応しただけでしょう。と、書いてみて、私は、それっておとなの思いこみじゃないかとも思えてきました。いちいち理屈で考えないとわからない「大人」って、絵本の深さを理解するのが難しいはずですよ。子どもは(とくに、幼児は)、理解なんかしていません。絵本を体でまるごと受け止めています。絵本に対する反応を見ていたら、そう思えてくるのです。幼児を通して、絵本の読み方を教わることも多いのです。

 さてさて、この絵本、ゴン太くんから教わりながら、堅くなりつつある脳みそで、私も受け止めてみました。

 ネコは、100万回生まれ変わる間、いつもだれかのペットでした。そして、ネコは、その飼い主(とその暮らし)がいつも大嫌いでした。でも、飼い主は、いつもネコを大好きで、かわいがっていて、ネコが死んだときには、仕事を忘れて泣き崩れました。でもでも、ネコは、1回も泣きませんでした。ネコは、自分から望んでペットになったわけではなく、たぶんエサをもらう代償として、愛玩動物になったのでしょう。

 なんか、人間にも通用しそうですね。何かとひきかえに、夫婦関係を維持させる・・・

 あ、ウチですか? 大丈夫っす。私がナナに与えるモノは何もないし、ナナが私に与えるモノも、何もない。何もない者同士のふたりですから。あはは。

 そして、ネコは、とうとう、だれのネコでもないという生まれ方をしました。「ねこは はじめて 自分の ねこに なりました。ねこは 自分が だいすきでした」と、野良猫になったネコは、思います。でも、メスネコたちから求愛されたネコは、どんなプレゼントをもらっても、見向きもしません。「おれは、100万回も しんだんだぜ。いまさら おっかしくって!」と、鼻先であしらいます。メスネコたちの求愛は、飼い主がペットに対する気持ちと、かわりがないというのでしょうね。うわべだけの愛は、もうたくさん。

 そんななかで、たった1匹、ネコに見向きもしない白ネコがいました。「おれは、100万回も しんだんだぜ!」とネコが目の前で自慢しても、「そう」と、ほめも、けなしもしない。「きみは まだ 1回も 生きおわって いないんだろ」とネコが言っても、「そう」と、卑屈にもならず、怒りもしない。そんなこと、どっちでもいいって感じです。ネコは、あれこれ武勇伝を語り終えて、「そう」と言い続けるだけの白ネコに、「そばにいてもいいかい」と尋ねます。そうして、白ネコと愛し合い、たくさんの子どもにめぐまれました。

 ネコが、うわべの愛で鎌をかけても、白ネコは、動じない。白ネコは、ほんとの愛を知っているのです。ネコは、100万回も生きて知り尽くしたうわべの愛を越えて、ほんものの愛を、白ネコと共有しあえたのですよ、きっと。

 相手のどこが気に入った、とか、どこがいい、とか、どこが好き、とかいうのは、ほんものの愛にはなりえていないんじゃないかな。ありのままの自分がそこにいることを、お互いが知っている。それが、ほんものの愛ではないかなぁ。

 たとえば、親子にしたって、世話をしてあげるとか、何かを与えるとか、そんなことは二の次だと思うのです。私の母親は、私が3歳の時に病気で倒れ、6歳で亡くなりました。母は、私の世話を、十分にできないまま、この世を去ったのです。私の義理の母親は、私が7歳の時から、ずっと私の母親でした。血がつながっているけどあまり世話をしてもらっていない母親も、血がつながっていないけど私を育ててくれた母親も、どちらもかけがえのない母親です。私もゴン太くんと、「ほんものの親子」でいつづけたいです。それから、ナナとも「ほんものの夫婦」で・・・


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