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書名 :
すてきな三にんぐみ 文 : トミー・アンゲラー 絵 : トミー・アンゲラー 訳 : 今江祥智 出版社 : 偕成社 シリーズ: タイプ : ストーリーのある絵本 ジャンル: 愛と感動 ISBN : 4-03-327020-5 |
モモのコメント:どろぼうたちが、孤児のために、お城を買った。村を作った。
ナナのコメント:
泥棒の話だけど、とってもハッピー。なんか、ルパンを思わせるなぁ。いや、ブラックジャックかも。いまの世の中、悪いヤツは徹底的に悪で、救いようがない。世の指導者達も、けっこう腹黒で、もう何を信じたらいいのやら。この絵本の山賊たち、悪者なんだけど、胸が締め付けられるほど、いいヤツ。
怖ろしい山賊3人組が、強盗をかさねるうち、少女を盗んじゃった。ところがその少女、孤児だったので、行くところなく、失うものもない。だから、山賊がこわくない。山賊の隠れ家で、少女は宝の山に気がついて、「まぁぁ、これ、どうするの?」と尋ねたが、3人組は、盗むばかりで使い道を考えていなかった。
そこで、3人組は、孤児を集めて、お城を買った。いわゆる、孤児園。孤児たちは増えて、大人になって、お城のまわりに村を作り、3人組を、慕った。
3人組は、悪いヤツです。人のお金を盗んじゃいけません。しかも、力ずくで脅すなんて、サイテーです。でもね、何に使うか考えていなかったなんて、ステキじゃないですか。ぜいたくしようとか、おいしいもの食べようとか望まなかったんですね。なんて、欲のない人たちかしら。
ふとしたきっかけで、孤児のためにお金を使ったの。粋じゃないの。泥棒はどう弁解したって泥棒だし、いいことしたって罪は罪。だから、彼らは偽善じゃない。心の底から、寂しさをわかっていて、孤児を愛したんだ。たぶんね。
泥棒に盗まれた人たちこそ、偽善者だったのかも知れないぞ。泥棒はいかんと思いながらも、泥棒に拍手を送る自分は、泥棒にもなれないし、孤児も救えない。そのことが、せつないの。
今江祥智さんの訳文、小気味よく、哀愁を駆りたてる。ゴン太にはまだ難しいか。でも、いつか、この絵本をじっくりと味わって欲しい。うわべの善より、ほんとうの善を、求めて欲しい。
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