|
書名 :
やまんばのにしき 文 : 松谷みよ子 絵 : 瀬川康男 出版社 : ポプラ社 シリーズ: むかしむかし絵本 タイプ : 日本の昔話・民話 ジャンル: おばけ、かいじゅう ISBN : 4-591-00375-2 |
モモのコメント:怖ろしいと思ったけど、じつは優しく面倒見のいいやまんば。
ナナのコメント:
昔話にでてくるやまんばは、だいたい怖ろしい化け物です。人を食うこともあります。「さんまいのおふだ」なんて、かなり怖ろしいやまんばですね。
でも、このお話のやまんばは、人間に対して礼節をわきまえた、そしてまた心優しい妖怪?です。でもでも、「あかざばんば」というおばあさん、それ以上に心優しい人です。ああ、いいなぁ、心温まる話。
「ちょうふくやまの やまんばが こども うんだで、もち ついてこう。ついてこねば、人も うまも みな くいころすどお」って村じゅうにとどろく声をきいて、そりゃあ、村人たちはおったまげた。おっかねえもんで、もちはついてみたものの、さぁ、誰が持っていくか? 人食いやまんばのところへ届けることができるのか?
生意気な若者と、あかざばんばが山へ向かったが、若者たちは途中で逃げ出した。あかざばんばは、自分が食い殺されることで村を守ろうと決意し、やまんばのもとへ。
ところが、やまんばは、丁重にあかざばんばをもてなす。出産直後は、さすがのやまんばも体がこたえるらしく、あかざばんばに世話を頼みました。そして、あかざばんばが帰るときには、お礼にと、不思議な錦を与えました。その後、村の人たちは風邪もひかず、楽に暮らしたということなので、やまんばは村の守り神であるかのようです。
あかざばんばは、村の人にも、やまんばにも、優しさを向けます。やまんばからもらった宝物を独り占めしてもいいはずなのに、みんなに分け与えました。みんなといっしょに、幸せを共有しようとしたのです。
ところで、村に、餅もってこいと脅迫?しにきた声の主は誰だったんでしょうね? 絵本の中に書いてあります。かなり意外です。
それから、もひとつ疑問なのですが、やまんばが子どもを産むということは、夫がいるはずですね。ナナは、「やまんばは女だけで子どもを産めるんじゃないか」って言います。鬼子母神さんは、500人も子どもがいるのに、夫のことは何も話がないぞって。なるほど、それはそうかもしれませんが、私は「『やまんじ』がいるにちがいない」と主張します。産まれてきたやまんばの子は、男の子ですから、やまんば族には男もいるはず。さてさて、真相はいかに?
書名50音順INDEX / 作者INDEX / タイプINDEX / ジャンルINDEX