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60年後も通用する教育を始めよう!!

Stop!!学校つぶし!!

教育長からの回答(2004/8/3)

2004年7月20日付けの、私から教育長宛「公開質問状」に対する回答が、2004年8月4日、郵便にて届きました(消印は3日)。A4用紙10ページにわたって丁重にお答え頂いたことにつき、深く感謝申し上げます。私からの返信・総括を、近日中に用意し、教育長へ提出します。公開先の方々へは、教育長からの回答と、私が用意する返信・総括をいっしょにして、お届けします。

2004年7月30日
南山城村教育委員会 教育長

公開質問状に対する回答

2004年7月20日付けで提出ありました公開質問状に対しまして、下記のとおり回答致します。

 始めに提出ありました公開質問状の冒頭から『教育論なき小学校統合が進められ、理念なき「一村一校」が強引に住民へ押しつけられている。南山城小学校に際し、村内4小学校のうち3校は廃校→統合を余儀なくされ……』とありますが、南山城村では、将来を担う子ども達が整備された教育環境の中で“のびのび'と学び“いきいき'と遊ぶことのできる学校整備が必要であると考え、当時の大河原小学校(昭和29年新築)や田山小学校(昭和11年新築)の校舎の老朽化と時代の流れによる少子化等により将来を展望するに至って、学校統合は考えられる選択肢の一つでもありました。学校統合については、地域の合意を得ながら進めてきており、小学校建設委員会や村議会との調整も図ってきています。また、小学校開校の直前には、高尾小学校(昭和58年改築)も同時統合をしたいと言う地域からの要望があり、校舎は新しく整備された校舎でありましたが、児童の将来を願う保護者や地域の強い要望により3校による統合が実現できたものです。これらは、全て行政と地域が連携し統合の運びとなったものであり、何を根拠に強引な押しつけなどと言われなければならないのか意味が分かりません。

 また、質問状の文中に「災禍をのがれ」・「葬り去ろうとしている」・「統合を強行し」・「隠蔽体質」等々の文章表現がされていますが、何故こうした中傷めいた表現で質問を受けなければならないのでしょうか理解に苦しむところであります。7月22日の懇談会についても童仙房区民の総意の有無を言われていますが、一度の会議ですべてが決まるほど単純なものではないことは十分承知のことと思いますし、野殿童仙房小学校を住民の意見を無視して統合を強行しようとも、葬り去ろうとも、隠蔽しようとも考えておりません。南山城村役場や南山城村教育委員会では、地域住民の声に耳を傾け意見を聞こうとしております。現にこの公開質問状につきましても、何の前ぶれもない突然の質問でありましても対応させて頂いておりますし、会議は情報を公開し意見を聞く場でもあります。もう少し社会の仕組みやルール・マナーそして人への信頼と言うものをご理解頂くことが必要ではないかと存じます。

 それでは、質問のありました項目について、あなたの意に添うものとなっているかどうかは分かりませんが、回答させていただきます。

1.「ゆとり教育」への評価

 平成14年4月から新学習指導要領の実施に伴い完全週5日制が導入され、小学校におきましては、教育内容を厳選して生まれてくる時間や精神的なゆとりによって基礎・基本を確実にする授業が実施されるようになりました。週5日制の導入につきましても色々な意見もありますが、学校では教師にも子ども達にもゆとりが生まれて来ている現状を見るとき「ゆとり教育」の実現は評価できるものと思います。

 この評価に対する意見は少なからずあることも事実であり、今後の状況を見つつ評価するべきではないでしょうか。

2.「総合的な学習」への評価

 新学習指導要領の実施により「総合的な学習の時間」が、小学校では週3時間程度当てられるようになりました。各学校の各学年ではそれぞれ自由な取り組みがされ、子ども達は、色々な課題を見つけて自由な発想で取組んでいます。

 この授業に関しては、教科書やマニュアルはありませんので教師と児童が独自に課題やテーマを設定して、実施方法を計画して取組んでいます。

 南山城小学校の総合的な学習の時間では、1年生は、「みんななかよし みんなだいすき」2年生では、「ふれあいいっぱい大作戦」3年生は、「自然がいっぱい やさしさいっぱい」4年生は、「自然がいっぱいやさしさいっぱい」5年生は、「チャレンジ!ふれあい ひとりひとりが主人公」6年生は、「チャレンジ!ふれあい 未来を見つめて」を各クラスでテーマを設けて学習に取組んでいます。

 野殿童仙房小学校では、全校で「とちの実ひろば」と位置づけ1〜2年生は、「やさいをうえよう」、3〜4年生は、「地域の産物について考えよう」5〜6年生は、「韓国・日本の文化を知り、互いに文化を大切にしよう」と言うテーマを設定して学習に取組んでいます。

 それぞれが独創性のある課題を設定し、計画・実施・発表等を通じて色々なことを学ぶことができ、子ども達の発想に無限の可能性を感じることができ子ども達のいきいきとした姿を見れば「総合的な学習の時間」の意義の深さを感じます。

3.文部科学省の方針と村教育行政の整合性

 当村の学校教育は、当然文部科学省が策定している教育指導要領が基本となっており、京都府教育委員会の「指導の重点」に則り、南山城村版の学校教育指導の重点を定め「完全学校週5日制」の導入をはじめ「ゆとり教育」・「総合的な学習の時間」は各学校で実践をしているところです。

 教育の実施においては、学習指導要領の趣旨に基づき教育活動の充実をはかるために綿密な全体計画のもとで、教育課程の年間指導計画の立案、週学習指導案の作成に工夫・改善を加え、授業改善の取組みを一層推進していくこととしています。

 また、村内小学校の行事・諸活動を行うため、校長会・教頭会・主任会に教育委員会を交えて随時開催し学校間の調整を図るなど綿密な連携を図っています。

 さらに、高度な教育課程の実現を図るために教職員の使命と責任を再確認するとともに資質能力の向上を図るため、府教育委員会や各学校及び各種研究会等が実施する研修会に教職員が参加できるよう努めています。

 従いまして、村が進める教育の方針は文部科学省並びに京都府教育委員会の進める教育方針を基本としており、村教育委員会と整合しております。

 なお、野殿童仙房小学校で行われている「ゆとり教育」・「総合的な学習の時間」を否定するものではありませんし、統合小学校で野殿童仙房小学校のものと全く同様の学習をすることは出来ませんが、工夫次第ではそれと同様の或いはそれ以上の教育効果を上げることも可能ではないかと考えております。

4.京都府教育委員会「特色ある学校づくり」への評価

 京都府教育委員会は、学習指導要領、「指導の重点」及び『「京の子ども、夢・未来」プラン21-京都府の教育改革-』を踏まえ、教育活動全体において基礎・基本を徹底して学力の充実・向上を図り特色ある学校づくりに努めるよう指導してります。

 村内各小学校においても南山城小学校では、「自然と知恵と地域の学舎 学校・楽校・合校の夢空間(南山城小学校)の構築」を目指して7項目の指導の重点を定めております。

 また、野殿童仙房小学校では、「小規模校の特性を生かし、一人一人が見える指導を推進し、児童相互が磨き合える環境を作る。」を目指して6項目にわたる指導の重点を定めております。

 両校それぞれに府教育委員会の方針と整合するのであり、特色ある教育を進めているものと考えております。

5.野殿童仙房小学校は、特色ある学校づくりを行っている

 同校では、前述しましたように「小規模校の特性を生かし、一人一人が見える指導を推進し、児童相互が磨き合える環境を作る。」を目指して6項目にわたる指導の重点を定めております。そのために授業研究を充実させ、より個に応じた指導の具現化を図るように進めております。また、基礎・基本の徹底を基盤とし、発展的な学力の開発も試行するよう努めています。

 さらに学力を支えるものとして、児童の理解、児童の体力・健康、豊かな心の育成(心を耕す教育として、「日常の読書、飼育・栽培、学習発表会・大そうじなど」)での心を動かし感動する場、体を動かし汗を流す場を重視し、学力の獲得と平行させながら実践を進めることとしております。ちなみに重点項目は以下のとおりです。

(1) 本校の授業スタイルを確率する。事前の準備、導入・展開、形成的評価等の流れが児童個々の興味・関心、および意欲を喚起に迫る実践を継続する。

(2) 既習の基礎・基本の定着を図る。基礎学力診断テスト結果分析を生かし、完全回復のための指導を推進する。

(3) 基礎学力の徹底を図る。読書、読み・書き・計算の朝学習を充実させるため、全校一斉で児童を『その気』にさせる雰囲気を作る。

(4) 徹底した児童理解を図る。毎週実態交流をし、職員一人一人が全校的な視野で児童を理解し、適切な指導にあたることができるようにする。

(5) 体力作りを進める。体育授業の内容を見直し、運動量と『その質』を高める。年間通した体力作りにも取組む。

(6) 道徳の時間だけでなく、読書・栽培飼育活動、地域連携推進など豊かな心を育てるための取組みを進める。

 同校が行なう「お茶の葉祭り」・「隣接小学校との交流」・「農産物の栽培・販売」や「韓国小学校との交流」は、これら特色ある学校づくりの一環であり、学校や教職員と保護者の努力や地域の理解によって実現しているものであり、学校の取組みが地域に浸透しお互いに顔の見える距離にあり、大きな規模の学校では出来ない事業を実現している点では非常に特色ある学校づくりと言えますし、他校に対して誇れるものと思います。

 また、質問状には「これらは、守るべきか、壊すべきか。…」とありますが、視点が異なるために言い方が変わるのかもしれませんが、独立校として今後とも存続するのであれば続けていけばよいことであると思いますし、もし、統合するならば南山城小学校で同様の特色ある学校づくりをすればよいことだと思います。物理的に出来ることと出来ないことがありますが、大切なことは「特色ある学校づくり」をしていくための考え方であり、プロセスであり、それを通じて何を学び取るかではないでしょうか。

 さらに、「韓国小学校との交流」の是非について聞かれていますが、教育委員会としては、国際理解教育を進めている中で否定をしているものではありません。何をどのように聞かれているのか分かりませんが、等委員会が懸念しているのは、昨年の経緯の中で交流事業(韓国小学校への訪問や歓迎会・姉妹校の締結)について、実施直前に申し出があるなど十分な調整・協議がされなかったことが原因であり、学校が行なう自主的な事業は当然教育委員会も応援しますが、開催に当っての趣旨や実施方法について報告・連絡・相談は最低限の手続きであり、必要性があり問題がなければ承認します。また、国際交流に際し外国への渡航時に不測の事態の発生や交流事業を仲介している特定の宗教法人と密接な関係を築いていくことや公立の小学校が、教育基本法第9条に抵触しないよう十分な配慮が必要であり、全く問題がない訳ではないので、このことからも実施方法等の是非は考える必要があると思います。

6.論理の破綻した「財政事情」

 小学校統合の理由が何かということが、大きな理由とされていますが。平成5年3月に策定された村立小学校の増改築に関する基本構想には『次代を担う子ども達の健全で健やかな成長を願い、集団の中での教育を最優先の目標に掲げ、老朽化が進む2校の小学校統合を進め児童数の将来動向をみすえ、最終的には「一村一校」の実現に向けて段階的に小学校の整備を推進する。』としています。

 その理由の主なものは

 (1) 大河原小学校と田山小学校は木造校舎で老朽化が進んでおり、教室等も基準面積に比べて小さいこと。

 (2) 両校とも村内の他校と比べれば児童数はやや多いと言うものの小規模であり、将来の児童数は減少傾向にあること。

 (3) 高尾小学校や野殿童仙房小学校では、現在複式学級があり将来複々式学級が発生する恐れがあること。

 (4) 教師と児童が密接に関わり一人一人の個性を尊重した教育を行なうためには小規模な学校が望ましいとされていますが、子ども達が大人となって社会で生きていくためには、他人の持つ様々な価値観をよく理解しお互いに尊重しあって生きていくことも重要です。このような生き方は小さいうちから身につけていく必要があり、小学生のうちから集団の中で教育を受けていく必要があります。

 以上のことから村・村教育委員会は小学校統合に向けての積極的な取組みを進めています。

 財政事情を統廃合の理由に掲げることは論理の破綻といわれますが、統合前の老朽校舎の維持費と整備された統合校を単純に比較して統合校の維持費が高いと言うのは無理があります。それならば、統合校1校と統合前の4校を統合校の整備水準まで高めたものに今までなかった給食センターを加えて、建設費及び維持費をそれぞれ比較すべきではないでしょうか。単純な比較は難しいものの一概に統合校の維持費が高いとは言えないと考えます。

 統合すると村は、財政上の歳出は減少することは事実ですが、しかしそれだけの理由で統合を進めようとしているのではないことを改めて明確にしておきます。

7.少人数が不利という妄想

 統合を考える際、少なくとも感情論などで判断はしておりません。ましてや妄想などと言われる根拠はどこにあるのでしょうか。「子どもが少なくなる」ことを非とし「児童数を多くにまとめる」ことを是としているのは、児童数の増減により、減少する場合は、学校や学級経営に少なからず影響を与えることからマイナス要因と言えます。また、学校を設置するには、適正規模の学級数や児童数というものがあります。

 例えば、学校教育法施行規則によれば小学校の学級数(17条)は、12〜18学級を標準としています。1学級の児童数(20条)は、50人以下を標準としています。

 本校の場合、設置基準に照らし合わせると、現状ではここ数年は160名で平均1学級27名であり、1校6学級あれば余裕があるということも言えます。

 現在、野殿童仙房小学校の児童数は、16名で2.3年生4.5年生が複式の4学級となっていますが、将来的には複々式になる可能性もあり、これは不利と言わざるを得ないと考えます。

 京都府内においては、実態を考慮して学級編制の児童数は1学級を40名としていますが、同学年の人数が大きく下回る場合は、複々式学級や複式学級にしないためには、「児童数を多くにまとめる」必要もあるのではないかと考えます。

 統合校は、160人くらいの学校で、何百人もいるマンモス校とは違い自由のきく小規模校です。人数が多いとのデメリットも無く、より理想的な環境ができるのではないかと考えられます。

(1)少人数では社会性が育たないという妄想

 現在の野殿童仙房小学校は一般的な小学校と比較すると小規模なため、教師と児童が密接に関わり一人一人の個性を尊重した望ましい教育を行うことができています。ところが、前述したとおり統合をしてく理由のひとつとして、子ども達が大人になって社会で生きていくためには、他人の持つ様々な価値観をよく理解しお互いに尊重しあって生きていくことも重要です。このような生き方は小さいうちから身につけていく必要があり小学生のうちから集団の中で教育を受けていく必要がありますが、どうしても人数が少ないとこうした部分が欠落してしまいかねないと考えます。そのためには、1学級2〜3人の複式学級で学ぶより一定数の学級で切磋琢磨する方が教育効果や社会性がより豊かに育ちますし、これは妄想ではありません。

 野殿童仙房小学校の通学路は、道路事情も若干改善され小型バスも入れることになり、今後も改善される方向です。できるこなら交通事情が悪くても一定規模が保てる南山城小学校にするべきだと考えます。

(2)少人数では競争が少ないという妄想

 教育効果を高めることは、一定の競争が必要であると考えます。現在の自由社会は、動物の社会のような弱肉強食のように「喰うか。喰われるか。」という、競争でもありますが、理性ある人間社会におきましては学校と言う社会において学習する行為において競争することは一定の大きな意味を持ちます。そうした場合、先に述べた社会性をつける場合と同じく一定人数の中で競争し切磋琢磨させることは、少人数の競争より多人数の競争の方がよいに決まっています。多くの競争をそのようにとらえていますし、妄想ではありません。

 確かに質問状にあるように今日の社会は個性や創造性の豊かな人材が求められる場合があり、単なる競争ではなくなっているのも事実であります。しかしながら、多くの現実は、高校・大学・就職・資格取得など競争によるところが少なくはなく、つまりは、競争心が育たない限りは置いてけぼりになり、いやが応でも競争社会の中にいる以上は競争を余儀なくされます。この現実に眼をそらすことができないのも現実であることを認識しなければならないと考えます。

(3)少人数では教え合う機会が少ないという妄想

 今日の学校教育では、授業を行なうのは担任の先生だけではなく、外国から来た国際交流員(CIR)や専門の授業をしてくれる講師(情報教育講師)や地域にいる農業や福祉等の専門的な話をしてくれる講師(社会人講師)最も身近には友達や親や兄弟など先生はどこにでもいる現実があります。このことを大いに活用し、多くの児童数が維持できる環境があった方がより、多様な考え方や感じ方がだされ、教え合う機会が増えるのであり、学級としてよりよい条件ができあがると考えます。妄想ではありません。

8.学力の担保

 学習指導要領がめざす“生きる力'のある子ども像は、「確かな学力」を持った子どもです。確かな学力とは、単なる知識の量ではなく(1)知識や技能を身につけ活用しようとする力。(2)学ぶことへのやる気・意欲。(3)自分で考える力。(4)自分で判断する力。(5)自分を表現する力。(6)問題を解決し、自分で道を切り開いていく力。これらの力を重視するのは、いまや国際的な流れであり、これらが先生を変え授業を変え子ども達を変えていきそして学校を生まれ変わらせるようとしています。つまりは、今までのような単一的な見方でない統合的な多様性のある力量を学力「確かな学力」としています。

 当然これらの学力を図る評価は従来のものとは変わってきます。新しい評価基準が必要となってきます。この評価は、子ども達のこれからの力の現状を評価するとともに子ども達の良さをより引き出すための評価であることや、やる気を起こさせる評価でなければならないと考えます。また、評価の方法については従来のクラスの中で順位をつけるいわゆる相対評価制ではなく、学習指導要領に示す目標や内容をどこまで達成できたのかを見るいゆわる絶対評価制を採用し子ども達ひとりひとりの学習の状況がハッキリ判るようにしています。

 野殿童仙房小学校における評価を非常に高く評価されていますが同校は、文部科学省が示す「学習指導要領」や京都府の「指導の重点」及び『「京の子ども、夢・未来」プラン21-京都府の教育改革-』に村の「学校教育指導の重点」を基礎に学校運営を行っているものです。南山城小学校においてもこれら指導要領を基礎に学校運営を行なっており、基本的には同様の教育が受けられることとなっている訳ですからどちらの学校であっても教育の内容や評価においては、大きくは変わらないと考えられます。

参考:学習指導要領とは、全国どこの教育を受けても一定水準の教育が受けられるようになっており学校がカリキュラムを編成するための基準(スタンダード)としています。但し、この基準は、最低基準でありそれぞれの学校で発展的な学習や補充的な学習などを取り入れて特色ある学校づくりをしていくことにもなっています。

9.南山城小学校の教育目標

 南山城小学校の教育目標は、「心豊かで思いやりがあり、自ら学び、たくましく生きる児童の育成」であり、実行するための基本方針は次のとおりです。

教育目標

(1) 基礎基本の確実な定着、学力の向上、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる教育を推進する。(体験的な学習、問題解決学習、TT、少人数授業-コース別・習熟度別学習等)

(2) 相手を思いやる心、自他の生命や人権を尊重する心、感動する心など個々の教育の充実を図る。

(3) 国際化・情報化社会で子ども達が主体的に生きていけるよう自己の生き方を探く見つめさせると共に、創造性・想像力、コミュニケーション能力等を育む教育を推進する。

(4) 保護者・地域社会・関係機関との連携に努め、学校教育への地域人材の活用を図る共に、地域社会と共に子どもを育てる活動を推進する。

総合的な学習の時間の研究主題

「たくましく生きる児童を育てる教育活動の創造」
-自らの学びを通して未来を見つめ、心豊かな生き方が実感できる生活科・総合的な学習の時間-

めざす児童像

「やさしく・かしこく・たくましく」

(1)心豊かで思いやりのある子

(2)自らよく考える子

(3)元気でたくましい子

めざす学校像
(1)自然と共に豊かな心を育む場としての学校

<校区の自然・文化・伝統・学校の森・多目的広場・運動場・図書室・特別教室等>

(2)個性を生かし、主体的に学び誰もが輝く場としての学校

<ワークスペース・ギャラリー・多目的スペースの活用、コンピューター室・図書室のメディアセンター化・特別教室>

(3)いつでも、だれでもが学び誰もが輝く場としての学校

<保育園、保健福祉センター等との連携・融合、運動場・特別教室等の開放>

 南山城小学校は、この8月でようやく1年と1学期が経過しました。今日まで児童は、楽しく・元気に・たくましく登校し、日々を過ごしております。教職員は、新しい学絞で「新しい校風」・「新しい教育」を目指して懸命に取組んできており、保護者におきましても、学校に対し積極的な意見やボランティア活動など寄せていただき、少しずつではありますが歴史を刻んできており、地域の学絞としての地位を築きつつあり、野殿童仙房小学校にも負けじと隣接する「学校の森」を活用して自然との調和や共存など新しい学校像を目指した特色ある学絞づくりを進めております。

 なお、質問状に「…・教育なき学校…・」とさげすんだ言い方をされていますが、このような言葉は、教育委員会のみならず児童・保護者・教職員を冒涜するものであり許されるものではないと考えます。

10.一村一校の非合理性

 統合は通学区域の拡大であり、当然児童数が増加します。統合によるメリットもあればデメリットもあります。ここでは、児童数について考えてみますと先にも述べましたが、子ども達が大人となって社会で生きていくためには、他人の持つ様々な価値観をよく理解しお互いに尊重しあって生きていくことも重要です。このような生き方は小さいうちから身につけていく必要があり小学生のうちから集団の中で教育を受けていく必要があります。従いまして、児童にはより多くの人とより多くの交流の機会があった方が、より豊かな人間形成ができるのではないでしょうか。

 たった一度の経験よりも複数回の経験をできる方が、多様な価値観を理解する上においては、有効ではないかと考えます。これが統合におけるメリットだとも考えます。

 一方統合により通学区域が拡大されたことにより、近くにあった学校が遠くになったことによりスクールバスがあったとしても物理的な距離や時間は必要になります。これは統合によって必然的に生まれるデメリット(リスク)であり、この両者は単純に比較できませんが、判断する人の価値観によるところが大きいのではないかと考えますが、子どもの成長を考えるとき親としてメリットを優先されるのではないでしょうか。

11.一村二校の合理性

 一村一校では、選択の余地はありませんし二校の場合は、選択の幅が広がるのが当然です。

 しかし、広い校区の南山城村では通学区域や通学方法を考えるとき「一村二校」(学校選択制)は、けっして合理的とは言えません。

12.一村二校の実現性

 現在2校の小学校が現実に存在しており、強制的に1校に統合しようとしているわけではありません。そこには2校のそれぞれの校区が存在しており、古くから培われてきた地域・PTA・通学班と言う校区と密接した関係があり、この存在を非常にうとましがられていますが、校区をなくしますと

(1)学校の規模となる児童数や学級数が、決まらなくなります。

(2)学級数の変動により教職員の数も決めにくくなります。

(3)通学班の児童数や通学路も複雑になります。

(4)学校を洗濯した結果、隣の子どもと学校が異なる等と言った事象がおきます。下校では、通学班で行動するよう指導していますが、子どもが少なくなると通学班が構成できにくくなります。

(5)通学手段においても徒歩かスクールバスでしか対応できないこの村にとって校区のへんこうは、たやすくはありません。

 従って、校区が邪魔になるから規則をかえればよいと言う単純なものではないことの理解も必要かと思います。

 行政の側から見て校区があることによって将来的な予測や対応がしやすくなりますが、校区がなくなると非常に対応が難しくなります。

 従って、校区のない「一村二校」の実現は、非常に難しいものと考えます。

13.住民総意の形成

 村・村教育委員会の基本的な考え方は前述したとおり「一村一校」です。では、どのようにすれば地域や保護者が合意できるのか。手間もかかれば時間もかかることと思います。将来的な方向は出しているものの地域との協議を抜きにして実施すると言うことはあり得ないし結論が出ない以上実施はできないと考えています。この度、その方向性などについて、地域の役員さんと懇談会を持とうとしているものであり、無理やり結論を出したり強行しようなどとは、全く考えておりません。然るに、一度も情報の提示や説明を求めたこともない方が、いきなり質問状を出して来られる前に、対等の立場で議論をしようとすることが出来なかったのか非常に残念に思います。

 なお、住民の総意というのは非常に大切ですが、10人いれば10人ながらの意見があります。議論は尽くしますが、一つにまとめることができる場合とできない場合があります。或いは、住民全体に聞けないこともあります。こうした場合においては、地域住民の意見を参考に長が判断することになっており、これが住民無視の独裁政治ではない民主政治だと思います。

14.一村一校という教育の機会不均等

 教育の機会均等は、教育基本法第三条に「すべて国民は、ひとしく、その能力に応ずる教育を受ける機会を与えられなければならないものであって、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。」と規定されています。

 質問の内容におきましては、当村にある2校の小学校のうち野殿童仙房小学校は、昭和56年に南山城小学校は、平成14年に完成しています。南山城小学校は、校舎も設備も野殿童仙房小学校(築23年)より新しく教育環境が整備されています。

 2校の統合により野殿童仙房小学校の児童が、統合校にいけばその整備された施設を使った教育を受けることができます。このことを「統合は教育の機会均等」と言ったものであり、整備された施設を野殿童仙房小学校の校区内の児童に均等にその機会を与えたいと言う思いを言ったものです。なお、本来の「教育の機会均等」は前述した法に定められたとおりと解します。

15.学校教育法第18条に規定する小学校教育の実現

 「8.学力の担保」と内容が酷似しているので、同項を参考にしてください。

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