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村おこし奮闘記

童仙房物語/ひとりでボチボチ

村おこし奮闘記 −1997年1月 静かな冬−


初日の出

いつの間にか新年

雲海

 童仙房へ来て5回目の正月。童仙房で正月を迎えるのは、これで2回目。下界では、クリスマス〜、おっ正月〜、とさわぐけど、山は、何も言わない。年がかわるときに、冷たい空気がすこしピンとはりつめるような気がするが、それは、人間がそう思っているからだろう。大みそかの夜も、いつもどおりにインターネットにつないでいたから、テレビも見ていない。こんなとこまで除夜の鐘が聞こえてくるわけでもない。気がついたら、年が明けていた。

 何事もないかのように年が暮れ、何事もないかのように年が明ける。人間の営みって、何だろう? 人間の悩みって、なんだろう? 人間の悲しみって、何だろう? 争いって、何だろう?

 山には、ただ静寂だけがある。この、あたたかな静寂が、私は好きだ。

 謹賀新年。

とけない雪

一面の雪

 1月5日に雪が降り、5センチほど積もりました。雪の多い地方の方からすれば、「5センチ? そんなもん、雪とちゃうわい!!!」とおっしゃるでしょうか。ところが、とけないんですよ。その5センチが。昼間とけかけた雪が、夜凍る。水になって道路を流れるのが凍る。雪より怖い。水さえなければ、道路は凍結しない。わずかの水が、私たちの安全など「はかない」ものであることを、教える。

 10日たっても、まだ、山際に少し残ってる。これから大寒を迎える。寒さの本番はまだこれから。葉っぱを落とした木々をよく見ると、かたいつぼみを付けている。このたくましさが、私は好きだ。

行商と小屋づくりも、今が大寒

 昨秋からはじめた行商。打ち切りました。私はもともと商売は好きでない。でも、これをきっかけに村おこしに新しい展開が出るかも−−と願って、とりくみました。はじめはFさんとふたりで行っていたが、ひとりになった。それに、品揃えが米とお茶だけでは、続かない。野菜を売るなら、農家に加わってもらわないと、私では、余ったとき買い取りになってしまう。

 でも、3カ月ほどだが、行ってよかった。たくさんの人に応援してもらったから。今あわててその人たちにお米やお茶を買ってもらうより、こういう小さな芽に私は限りない未来をみる。行き詰まって行商をやめるというより、未来が見えてきたからもういいかなって感じ。

 昨秋に呼びかけた、間伐材を使っての小屋づくり。呼びかけてはみたものの、私は山へ行って、腕組みをする。この丸太、どうやって運び出すのか? 間伐材に機械を使ったんでは、意味がない。人力で運ぶしかない。急な斜面の丸太をかついで、車が入れるところまでもっていく。私なら、できる。しかし、都会の人に手伝ってもらったら、逃げ出すのではないか?

 私ならできる。しかし、ひとりではできない。多くの人手がいる。まず、運び出すことに、さっそく悩む。手伝うよと、何人もの人が言ってくれてはいる。

 1年でいちばん寒い季節がやってきた。

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