このページにある内容は、1997年当時のものです。
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私が、5年前に都会から童仙房へ移住したように、笠置町切山にも、4年前、都会から移住してきた夫婦がいる。
私はどっちかというと、山に囲まれている方が好き。切山は、山の中腹にあるため、山に囲まれてはいない。眼下に見下ろす木津川一帯の景色は、みごと。これは、童仙房には、ない。Yさんは、この景色にあこがれて、奈良から移ってきた。
私も大阪の生まれ育ちで、なかなか「おおさか」が体から抜けないが、Yさんも、奈良の前は大阪に長らく住んでいたそうで、言葉もノリも、大阪そのもの。楽しい人です。
Yさんのご自慢は、お屋敷。
のれんの下がった玄関は、切山の他の民家とはちがった風情がある。建物は、しっかりした和風。玄関を入ると、サロンのごとき居間が広がる。美しい食器の並んだケース。窓には果てしなく広がる山と川の光景。
玄関の脇には、わき水があり、切山の人たちが飲用にしている。庭は、色とりどりの花が咲き、テーブルもあって、天気のいい日は、外でおしゃべりするのも、いい。
Yさんは、人間嫌いでここへ移ったのではない。反対に、とても、人との交流を望んでいる。自分の家で、友だちを呼んで、ちょっとした催し物をしたこともある。