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童仙房物語

童仙房のIT革命 テントよ、さらば

このページにある内容は、1997年当時のものです。
掲載内容をもとに関係機関へのお問い合せ等はなさらないでください。

テレビを見たよ

 テレビ放送の影響は、予想外に大きかった。正直、一度限りの放送、次の週になれば見た人も忘れてしまうだろう。情報の海の中で、じきに埋もれてしまうだろう。そう思っていたが、1年後にも、知らない人から「テレビを見たよ」と、けっこう言われた。

 放送された日には、知らない人から10通ほどメールが来た。放送では私の(当時の)サイトのurlが出ていなかったので、視聴者が興味を持って検索してくれたのだろう。

 テレビを見た人が役場へ問い合わせ、私の連絡先を聞いて訪ねて来たことも二度あった。ご自身がやりたいことを私に重ね合わせていらっしゃったようだ。コロニー作りを夢見ている方もいた。私には、そんなことは実現できない。というか、やればできるかも知れないが、私の生き方とはちがう。自分たちの世界を作り上げるような形は、好まない。あくまでも、その地域ととけあって、地域とともになんらかのものを作り上げていきたい。できあがっていくものが、私の理想通りでなくてもいい。むしろ、予想外であれば楽しいではないか。

 講演会の依頼も来た。ひとつは、1月に行ってきたのだが、農家の集まりを相手にインターネットを活用する話をしても、ほぼ、通じず、もどかしさを感じた。もっとも、当時はいまほど「IT」が叫ばれていなかったが。

神様の贈り物にすがるな

 テントは破損し、たたまれてしまったが、それはよい展開であったかもしれない。人は、ある事柄がうまくいくと、それを基準に次を考える。

 棚ぼたで転がり込んだテント→私が勝手にイベントの計画を立てる→新聞に何度も載る→テレビが取材に来る→行政が応援する→当日大成功に終わる。

 こんな偶然が重なったことの結果をベースにしてしまうのは、考えればまずいことだ。自分の足で歩くことをせず、神様からの贈り物をあてにする。私が説教をしているのではない。私が2度目をやっても、このままだと、神様からのプレゼントを前提にせざるを得ない。たまたま成功したあのイベント、たしかに、私も童仙房も、自分たちで努力しつかみとった結果なのだが、まれにみる偶然の重なりもあった。

 テントをたたむということは、偶然の積み重ねを自分たちの手でたたむという意味でもある。このまま、何もしないのもよい。何かをするなら、こんどは、前回の偶然をあてにできない。いちから作り上げていかなければいけない。

 良い夢を見させていただいた。さぁ、目をさまそう。

新しい動きが・・・

 田舎でなくとも、時が熟し、物事が起きていくには、長い月日を要するだろう。が、童仙房では、あんがい早く、芽が出た。具体的な動きは、あらためて書くが、ポイントをかいつまんで記しておこう。

 まず、インターネットへの注目が高まった。世間がこんなにインターネットといっているんだから、イベントがあってもなくても、ネットへの関心は高まっていくはず。しかし、童仙房の場合、たんにネット人口が増えるだけでなく、積極的に、地域作りにネットを活用する方向へ動いている。公式サイトを開設している「区」は、たいへん珍しい存在だ。

 今までは、「お金を落としてくれる人に来て欲しい」という声が強かったが、「知恵をわけてくれる人に来て欲しい」という声が聞かれるようになってきた。自分たちと異なる世界に耳を傾けようという意識の現れだと思う。

 地域作りのウェイトが、ハードから、「交流」へと、キーワードが推移しつつある。「交流」が大きな価値を産むことへの理解が深まりつつある。

 これらは、私にとって、わくわくするような変化である。

テントは童仙房から去った

 新しい動きについては、別に詳しく書くとして、広場のすみにたたまれたテントは、その後どうなったか?

 じつは、ながらく、そのままであった。テレビを見た方々から、いろんな形のお手伝いを申し出てくださることもあったが、童仙房は、修理して再建する方向へ動かなかった。上にも書いたが、私はむしろ、その方がいいと思う。

 イベントから3年たった2000年春、生駒市に住む知人が、テントをもらい受けたいと言ってきた。個人で引き受け、地域の人たちと活用してみたいとのこと。私は、童仙房区の役員に相談したが、使ってもらえるのはいいことだと、お譲りすることになった。その方が、破損したテントの修理の見積をとったら、5万円と、あんがい安かった。これなら、いける。

 8月21日、トラックで、引き取りに来られた。積み込みは、私も手伝った。新しい地で生まれ変わるテントさん、いままで、ありがとう。

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