53日目。
引っ越し前の、最後の作業日である。「できるかどうか」ではない。「やる」のである。
この日から、モモのパパとママが、2泊3日で手伝ってくれる。
午前中に、ガスの配管工事に来てくれた。我が家では、ガスは、コンロでしか使わない。給湯器は灯油である。だから、ガスの使用量が少ない。念のためにいうが、ここは都市ガスではない。プロパンガスである。プロパンガスは、都市ガスの3倍ほどの値段がする。灯油の方がはるかに安い。
ガス屋さん、それでもこんな山の上にまで来てくれて、ありがとう。メーター、ボンベを設置したのは、台所の裏側。プリントトタンを4枚、その場で貼った。
ガスメータ
玄関は、コンクリート張りだが、やや低い。8センチほど上げたい。ナナが、採石を敷き詰めた後、モルタルを練って、土間打ち。
ナナが土間打ち
モモのパパは、3畳と4.5畳の間に壁づくり。1間半(約270センチ)開口部があるが、半間は壁にしてしまう。さん木(1寸×2寸)を下地にして、両側からコンパネ。
モモパパの大工
明日の引っ越し時、台所と洗面所の開口部のとなりに冷蔵庫を置く。すると、この開口部に引き戸用の敷居や鴨居をつけにくくなる。そこで、この部分、残っていた壁を仕上げ、敷居と鴨居をつくる。
台所と洗面所の開口部
ここで、夕食に帰り、私は9時まで用事があって外出し、10時から、モモとモモパパが作業再開。
敷居は、「溝を掘る」のではなく、「溝を貼り付ける」ことにした。つまり、厚さ3ミリの細い木材をクギで打ち付けていくのだ。19ミリ間をあけて2列に打てば、敷居となる(はず)。これでうまくいくかどうかは、わからん。
敷居
鴨居も同じく、厚さ15ミリの木材を2列に打ち付けた。
鴨居
台所の畳以外の部分に畳と同じ高さで板張りを。畳は55ミリなので、45ミリの角材に12ミリのコンパネを貼る。外は、冷たい風が吹き荒れている。ハウスと洗面所の間で、一部外壁の未完成部分があって、冷たい風が家の中に吹き込んでくる。ストーブも効かない。家の中は畳を敷いているので、木を切るときは外へ出る。暗く、寒い。鼻水がちょちょぎれる。すでに、深夜、3時を過ぎている。
台所の板張り
この時点で、3畳と4.5畳の畳以外の部分は、板張りが未完成。
私は、パパの老体が心配だった。
「あとは、ひとりでやるから先に帰ってくれ」といっても、言うことを聞かない。
しかし、3畳、4.5畳が未完成なら、荷物を運べない。
「もういい。引っ越しは延期する」と言ったら、パパは、「ここまできたんやから、徹夜してでもやれ」と。
こういうことをいう父親ではないので、私はびっくり。
ともかく、作業続行。あまりに寒いので、畳の上に段ボールを敷いて、部屋の中で木材の加工をする。
3畳の、畳以外の部分の板張りが完了。
3畳の板張り
もうすぐ夜が明ける。何をやってるのか、わからなくなってきた。測り間違い、切り間違いが多くなった。やり直すこともしばしば。
寒さで体はシンまで冷え冷え。
4.5畳の板張りが、大きな部分、完成。細かいところが残っているが、この程度なら、引っ越し中にもできる。
4.5畳の板張り
作業を終えたのは、朝7時。すっかり、明るくなっている。家に帰ると、モモママが、目覚めたところ。私とパパは、そのまま倒れるように、寝た。