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自然なお姫さま

自然なお姫さまのお話(原典)

原典は、「大蔵経 経集部 N0.206 舊雜譬喩經 七」
モモが現代語訳をしました。かなりの意訳です(^^ゞ

 むかし、ある国に、月女というとても美しい姫がおりました。王は、かわいい月女のために、珍しい宝物をたくさんたくさんプレゼントしました。なのに、月女はいつも、感謝するでもなく、「自然に宝物を頂戴します」と言います。16歳になった月女に、王は言いました。「これは、私がプレゼントしたものなのだ。いつも自然というが、少しは感謝したらどうだ?」。そのとき城の外を、ひとりの乞食が通りかかりました。王は、「そんなに自然がいいのなら、あの乞食の嫁になるがいい。それも自然だというのか?」と言いました。月女は、「わかりました。それも自然です」と言って、その乞食の嫁になろうとしましたが、乞食は、おそれおおいことと、尻込みします。「あなたはいつも人から物を施してもらっているのでしょう? 王は、あなたに私をたまわったのです。遠慮などいりません。さあ、いっしょに行きましょう」と月女は言って、ふたり仲良く城を出て、夜も昼も歩き続けました。

祈りを捧げる少女

 そのうち、大きな国にたどり着きました。ちょうどその国では、王がお亡くなりになり、王には王子もおらず、次の王が決まらず困っているところでした。月女夫婦は、城の外にすわっていました。道行く人々が、夫婦に尋ねて言いました。「あなた方は、何という名で、どこの国から来たのですか?」。夫婦が答えます。「ただただ、自然にここにこうしているのです」。こうして10日あまりが過ぎました。

 そのとき、大臣が僧侶8人を使わして、この噂を確かめさせました。「この夫婦こそ、我が国の王にまことにふさわしいお方です」と、僧侶達は答えをだしました。そこで、国の大臣たちは、この夫婦を国王として、手厚く迎え入れました。

 国王夫婦は、「何事も自然」という正しい教えを持って国を治め、人々は平和に暮らすことができました。周囲の小さい国の王たちが、次々と訪れました。その中に、月女の父王もおり、飲食のもてなしを受けて帰ろうとしたとき、月女はとくに父王をひき留め、たくさんの珍しい宝物やおみやげを渡しました。そして、父王に厚く礼をなし、言いました。「いま、本当の自然を得た気がします」。父王は答えました。「おまえの自然という考え方は、私には及びもつかない尊いものだった」

 人間は、欲があり、嫉妬し、怒りの心を持つために貧しくなっていく。そのような悪い心を離れて、自然に生きていけば、福を得られるものです。



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