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ボランティア体験記

骨髄移植体験記 その3

そして、入院の日が やってきた。朝10時に病院へ行くと、コーディネーターさんが待っていてくれた。私は2回、入院の経験がある。盲腸と、足の骨折。入院に対しての緊張や不安はない。むしろ、今回は、健康体での入院だから、余裕すらある。6人部屋の病室に入ると、他の方々は、病気で入院されている。健康な私がここにいていいのだろうか?とふと感じた。

検査や説明に、 次から次へと、担当医や看護婦さんが訪れてくださった。手術部の若い女医さんが来てくださって、手術の段取りを説明してくれて、「不安はありませんか?」と尋ねてくださったのには、ちょっとビックリ。過去2回の入院では、こんなことはなかった。この病院は、評判がいいが、それは、どうやら真実のようだ。しかし、やはり、健康な私にはおそれおおい待遇に思えた。同室の方には、ガンで苦しんでいらっしゃる方もいたのだから。初日、「健康な私が・・・」という居心地のおちつかなさのもと、夜を迎えた。食事も、制限なしの普通食。「豪華」とは言えないにしても、ステーキがでた。明日はいよいよ採取。万が一のことがないとは言えないが、不安はいっこうにない。ぐっすり眠れた。

翌朝、早い時間に 看護婦さんが来て、浣腸。健康体だし、便秘もしていないのに・・・ 全身麻酔をかけるための処置だが、違和感をおぼえる。同時に、手術へ向けて、実感がわいてくる。10時ごろだったと思う。服を全部脱いで、下着も脱いで、手術着に着替えた。移動式ベッドに乗せられて、手術室へ。歩ける私も、こうなると、患者だ。気持ちの上で、すでに患者になっていた。

手術室にはいると、 口と鼻に吸入器を当てられた。これが、全身麻酔。説明は聞いていたので、「ああ、いよいよだな」と。間をおかないうちに、眠りについた。

私の名前を呼ぶ声に 目が覚めたとき、どのくらいの時間がたっていたか、わからない。ただ、猛烈な痛みに、悲鳴を上げた。すぐに、痛み止めを注射してくれた。即座に、痛みは苦痛でない程度にやわらいだ。ベッドに寝たまま、病室へ連れて行ってくれた。麻酔から覚めるまで、手術室にいたらしい。先ほどまでの健康体とはうって変わり、私は自由にうごけぬ身となった。人間の健康って、かくもはかないものである。私は、動けぬ辛さより、やっと骨髄を提供させていただいた患者さんと同じ世界に立てたようで、逆にうれしかった。尿道に管が入っている。トイレにも行けないこの体・・・

モモ 記

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