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ボランティア体験記

三国沖重油災害 ボランティアに行ってきました 2月6日

浜地海水浴場で砂掘り 

 2日目の朝、9時ごろ、本部へ行った。15人が、浜地へバスで向かう。昨日とちがって、ここは砂浜。いっけん、油はない。しかし、ユンボで土をすくい、広げると、いっぱい重油の固まりがある。それを、移植ごてで掘り返し、バケツに集める。地元の人たちも、おおぜい来ていた。

 たとえて言うなら、砂場で遊んでたら、砂の中からイヌのウンチが出てきた状態。ちょうど、固さや粘りけもそーゆー感じなのだ。いやいや、クマのウンチもあれば、ゾウのウンチもある。移植ごてではすくいかねるほど大きな固まりがある。

 昨日は、全身油まみれになったが、砂浜での回収は、あまり汚れない。重油が土で固まっているから。ネコを飼っている人ならわかると思うけど、ネコのトイレに、「固まる砂」を入れといたら、ネコのウンチやオシッコが、砂で固められますね。あんな感じ。

 この作業は、体力もあまりいらない。だいたい10-20分ぐらいで、バケツがいっぱいになる。それを、ドラム缶にあける。ときどき小雨の降る天気。どーせカッパ着てるからいーけどね。

 この広大な砂浜から、重油が消えるのは、いつの日だろう? それは、末代までかかりそうに思えた。

 12時になると、昼食。今日も、カレーの炊き出し。あたたかいおつゆもあった。おにぎりもあった。ごちそうさまでした。


午後は二の浜へ 

 浜地の作業は、午前中で打ちきりとのこと。ボランティアは、バスで、本部のすぐ近くの二の浜へ移動した。二の浜では、昼の炊き出しが遅れて、しばらく待機した。ここは、ボランティアの数が、めちゃくちゃ多い。100人いや、200人はいる。海岸線も長い。

 1時半ごろ、作業開始。ボランティアは、海岸へ並んで、石をふく。重油の固まりもあるから、バケツや竹べらもそばに置いておく。ウエスは、すぐに汚れるから、何枚か、そばに置いておく。ふいた石は、海へ投げる。

 ずらーっと並んだボランティア。長い昼休みの後のお仕事。ちょうどボランティアがいたところの頭の上に、まるで重油のような黒い雲の固まりがでてきた。サーッと雨が降り出した。


まさかの竜巻! 

 作業が始まってまもなく、雨が上がった。と、とつぜん、ボランティアの列を縦断するように、突風がふいて、ウエスをみんな、海へ持って行かれた。色とりどりのウエスが、空に舞った。バケツも、飛ばされ、ころがった。「あーっ!!!」と、みんな、海を見た。

 一瞬、突風はおさまった。海の上に集まったウエスが、まるで洗濯機のように、空中で、ぐるぐる回りだした。高さは5メートルぐらい。

 その洗濯機は、ウエスを洗濯したかったのではない。先ほどの突風と逆のコースを、つまり海から、ボランティアの列を縦断するように、走り出した。竜巻? んな、あほな!

 走り出したそいつは、みるみる大きくなって、どんどん勢いが増した。数え切れないほどのウエスやバケツが、空高く舞い上がった。私たちは、油まみれの石の上に座り込んでいる。立ち上がって逃げる余裕などない。みんな、その場で伏せた。

 ばかでかい竜巻が、けたたましく吠えながら、やってくる。もうダメだ-------

 私の上を通り過ぎるころは、かなり大きくなっていた。背中に、バケツやなんやと、つぎつぎぶつかった。竜巻が駆け抜けたのは、時間にしたら、ごくわずかなのだ。そいつは、道路へあがっていった。松の木に、花が咲いたかのごとく、いっぱいウエスが引っかかっていた。

 みんな、呆然としていた。作業のために置いておいたウエスやバケツは、ない。命があっただけでも、もうけもの。メガネを飛ばされた人が、メガネを探していた。遥かかなたに、あった。片方のレンズがなかった。ケガをしたのは、2人。飛んできたもので、少し切った。

 とうぜん作業は中止。この竜巻、私たちは予想できなかった。しかし、地元の人たちは、午後から海が荒れるといって、作業を打ち切っていた。海上の船も、そういえば午後から姿を消していた。海岸での作業は、天候が悪くなってから打ち切ったらいいやというぐらいにしか思っていなかった。

 この竜巻、もう少し大きかったら、石が飛んできただろう。そうなると、死者が出たかも知れない。人間が飛ばされるほどなら、大惨事になったかも知れない。

 冬の日本海、おそるべし!


芦原青年の家、2日目の夜 

 夜8時ごろから、酒盛りが始まった。10人ぐらいかなと思って、1万円分酒を買ってきたが、どんどん人数が増える。とちゅうで、買い足しに行った。ひとり1000円の会費で、じゅうぶん飲めた。私は、宴会は好きでない。誘われたら、遠慮することにしてる。でも、ここの酒盛りは、私が酒を買いに行き、口火を切ったのだ。

 いつ始まり、いつ終わるとも知れず、統制のとれない無礼講。ボランティアがバカ騒ぎして!と、顔をしかめる向きもあろう。ボランティアに来る人は、報酬を求めてはいない。ふだん、私たちは、お金や物に支配された世界に生きている。そうじゃない世界があると信じたくて、ボランティアはやってくる。管理されたボランティアなら、私は行かない。

モモ 記

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