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木津町/歴史と紹介/木津駅〜山田川駅

信楽寺、惣墓五輪塔

信楽寺

信楽寺

 木津駅からまっすぐ西へのびる旧国道163号線、簡易裁判所を西へ過ぎてすぐ、南側のエリアにも、足を伸ばしてみます。旧国道沿いにある天王神社から南へ下がるとすぐに、きれいなたたずまいのお寺があります。門前には、「浄土真宗 本願寺派 信楽寺」と記されています。

惣墓五輪塔

惣墓五輪塔

 信楽寺のすぐ南に、惣墓五輪塔があるとのことで、ずいぶん探し回り、ようやく見つけました。住宅地の中にあり、公園といった雰囲気です。花崗岩で造られていて、正応5年(1292年)の刻銘があり、年代の明らかな貴重な五輪塔として重要文化財となっているとのこと。

 「五大」とは、昔から仏教でいわれているもので、この世のすべてを形作っている根源ともされます。地・水・火・風・空。中国の5行説では、「木・火・土・金・水」ですから、少し内容が違います。いずれにせよ、今の科学で言う「元素」が近いでしょうか。人間の死後を、大自然に返していこうとする発想と思われます。

 ここにある説明板(教育委員会)を掲載しておきます。

 木津惣墓五輪塔は、花崗岩でできた高さ3.6メートルの典型的な鎌倉時代の五輪塔です。

 惣墓とは、一般庶民の間に個人墓が普及する以前の葬礼の一形態で、いわゆる共同墓地を意味しています。現在は、五輪塔を残して他の地蔵や石碑は木津町大字木津小字片山の東山墓地へ移されています。

 五輪塔は、上から空輪・風輪・火輪・水輪・地輪から成り立っています。木津惣墓五輪塔の空輪は、他の部分とバランスがとれていないので、後に補われたものと思われます。また、水輪には阿弥陀を表す「キリーク」と呼ばれる梵字が刻まれ、地輪の東・北・南面には、下記の刻名があります。

<東面>
同七月十五日阿弥陀経
一万返光明真言□□
和泉木津僧衆等
廿二人同心合力
勧進五郷甲乙諸
人造立之各毎二
□彼岸光明真言
一万返阿弥陀経
四十八巻誦之可
廻向法界衆生
 正応五年壬辰八月日

<北面>
木津郷□□□廿坪内自
未申角木屋所一段自
藤□□未以光明真言
木・・・・・・・・分
□者・・・・・・時正
 永仁四年八月十九日

<南面>
永禄五年壬戌
妙林□□
道心禅門
妙心道心
十月二十七日
妙□
善通
妙□
□□
□□

 東面の正応五年は西暦1292年、北面の永仁四年は西暦1296年、南面の永禄五年は西暦1562年にあたります。

 木津惣墓五輪塔の建立要因は、銘文にも記されておらず不明ですが、伝承によれば、木津川の氾濫で死亡した人々の供養のために建立されたとしています。

 なお、この五輪塔は、昭和32年2月19日に重要文化財に指定されました。


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