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南山城村/2000茶摘みボランティア

5月11日 茶摘み−その2 工場−

茶工場

午後から、摘んだ新芽を加工する工場へ見学に行った。
茶の加工には、蒸し→粗揉→揉捻→中揉→精揉→乾燥といった各段階があり、それぞれに機械がちがう。
だから、茶工場はかなり大きなものとなる。
出品茶用の工場は、ひとつひとつの機械が、小さい。
一度に大量の茶葉を加工するのではなく、少量の高品質を生産するのだから。


粗揉機

粗揉機(そじゅうき)から出たところ。
生葉は、発酵を止めるために、蒸気で蒸す。

アクがでて機械にこびりつくので、1サイクルごとに丹念に掃除をする。
大きなツメで打たれた葉は、ほうれん草のおひたしのような状態。
この段階では、まだお茶のように見えない。
次の揉捻機へは、箕(み)にいれて運ぶ。


揉捻機

これが揉捻機。
まるい筒の中に茶の葉が入っている。
ぐーりぐーり回って、葉が揉(も)まれ、捻(ねじ)られる。
仕上がりの茶葉を細かくするための工程。
上品なお茶は、茶葉がそろっていて、細かい。
しかし、ぐりぐりやると、まだ湿っている茶葉は、細かくなりきれずだんご状に固まってしまうものもある。
良い商品をつくろうとすると、「エラー」もできてしまう。
工業製品も、農産物も、おなじこと。


もつれた玉をこす

右の写真は、中揉機から出たところ。
中揉機は、揉捻機の次の工程。
ドラム缶を横にしたような形状の機械。
中に茶葉を入れ、ドラムが回り続ける。
ここから出てくると、ややお茶らしい姿に近づいている。
中揉機からでてきたところで、だんご状に固まってしまった茶葉を、ふるいにかけてより分ける。
小さなだんごは、精揉機で揉まれるうちに、ほどけてくるが、大きなだんごは、最後まで残ってしまう。


精揉機

仕上げの精揉機。
中揉機からでてきた茶葉は、きっちり目方をはかって、4等分し、精揉機の4つの部屋に分けて入れる。
写真で、手前の4つが稼働中。
丸い形の赤いものは、分銅(おもり)。
精揉は、微妙な工程だ。
下から熱であぶられ、鉄板は、80-90度。
乾かしながら揉んでいくのだが、乾かないうちに強く揉むと、だんごになってしまう。
乾いてきたのに強く揉み続けると、粉々になってしまう。
そのタイミングを見計らいながら、分銅を動かし、揉む強さを調節する。
最初は分銅をゆるく、だんだん締めていき、しっかりも揉めたら、ゆるめていく。
3人並んでいる真ん中が木野さん。茶葉を手に取り、揉みぐあい、乾きぐあいを確かめている。


乾燥機

最後は乾燥機。
精揉機からでたところで、かなり乾いてはいるのだが、乾燥機で完全に乾かすことが大切。
ここまで来れば、あとは50分ほど時を待つだけ。
作業が峠を越え、やっと一息つく。
全行程には、5-6時間かかるのだ。
昼にはじまった工場での作業が終わったのは、日が暮れるころ。

「畑、気候、摘みこさん、工場、このすべてが最高の条件でそろって、お茶を作れる年は、一生に1回か2回ほどでっせ」
と、木野さん。
お茶づくりは、様々な要因に左右されやすく、奥の深いものである。
品評会での受賞は、村にとっての名誉でもあるが、生産農家にとっての意地、伝統技術を守っていく手がかりでもある。

2000年5月11日 モモ

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