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南山城村/村づくりをがんばる人たち

茶農家の木野さん

たぬき

南山城村の木津川より少し南側に、木野さんという茶農家がいる。モモは暖かい昼下がり、木野さんを訪ねた。中学校の裏を通って行ったところに、木野さんは住んでいる。のどかな田園風景という形容がぴったりくる。

にこやかにモモを迎えてくれた木野さん宅の玄関先に、ユーモラスなタヌキが。信楽に近いこのあたりでは、たいがいの家にタヌキがある。「この世は無茶で通らぬ」ムチャはしないという自然体と、お茶づくりにかけた情熱が、木野さんらしい。
 −−どうでもいいけど、どーして信楽焼のタヌキにはおっぱいとタマタマがあるのだろ?
 −−ふしぎな生命体なのら。

木野さんちの玄関には、ところせましと、トロフィー&賞状。
「ひとつひとつに思い出がありますねや」
「これがわたしにとって通知簿みたいなもんですわ」

平成元年を最後に、受賞からごぶさた。今年こそ、と、お茶づくり名人は意気込む。

この地区では、茶農家はとうとう5軒だけになってしまった。
「むかしはお茶つくってもうかった時期もあるんやけど、今ではもうあかん。よっぽどよーけつくらな、生活していけへん」
「せやな、単価も下がったけど、機械や肥料が高くなったこともある。収穫終わって農協に支払いしたら、なんぼも残りまへんで、ほんま」

トロフィー

畑に行った。まだ新芽は出ていないが、ときおり、固い芽のもとがみられる。春なんだなぁ。品評会に出すお茶は、せん茶である。せん茶は、新芽をつみ取って加工することでできる。

新茶がとれる季節に、黒い網を茶の木にかぶせてあるのを見たことがある人もいるだろう。あの網は、寒冷紗(かんれいしゃ)っていう。新芽の出る前に1ヶ月ほどかぶせておくと、カフェインが抑えられ、甘い抹茶ができる。高級なせん茶は、上品な渋みを味わうものだから、かぶせないことも多い。木野さんは、品評会に出すお茶は、5日間ほどかぶせるという。

畑

手づみをする畑に立ってみた。土が、ほかほかする。
「この土は、童仙房から何度も何度も運んできたものです。やっぱり、茶は土でっせ。同じように育てても、あと少しで入選したりしなかったりするは、土の具合で決まる思うてます」
「この土は、長い年月をかけて、丹誠込めて育ててきたんです」
「東西に筋を作ったらあかん。雪が溶けずに残るから。南北に筋を作ると、きれいに雪がとけて、茶にはいい。そんなんも、長いことやっててようやくわかってくることですわ」

「○○くんは、夏に茶を作って、冬はどかたに行く。わたしは、茶だけですよ。これだけでメシくうてます。ぜいたくはとてもできひんけど、子や孫に何かを残してやれそうで」


2000年3月21日 モモ

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