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プロフィール

ぼくちゃんとネコとイヌ

ぼくちゃんは、

5年前、山へ来てから、6匹のネコと2匹のイヌを飼った。まず、山へ来て1年後、ほぼ同時に生まれた子イヌと子ネコをもらってきた。イヌは「テンちゃん(♂)」で、ネコは「タマちゃん(♀)」なのら。タマはいつもぼくちゃんといっしょらった。トイレにも風呂にもついてきた。イヌを散歩に行くとき、タマもついてきた。イヌとネコと人間が、まるで兄弟だった。イヌとネコが、同じ器で同じエサを食べる。「タマー」と呼んだら、すぐに「ハーイ」と返事して、山ん中から出てくる。半年たって、タマも、おとなになりつつあった。ある日、ぼくちゃんは、タマを家の外に出して、出かけた。夕方帰ったぼくちゃんは、「タマー」と呼んだが出てこない。

そこにいたおっちゃんが、

昼間、タマが野犬の集団におそわれたことを教えてくれた。野犬は追い払ったが、生きてはいまいとのこと。野犬軍は、チームワークよく、ネコを囲んでじわじわ攻めたと。タマも、テンちゃんと仲良くしすぎて、恐怖というものの体験がなかった。野犬は、人間の前には姿を現さない。弱いものをねらうのだ。深夜、ぼくちゃんは、せめて死体でも残ってないかと、茶畑へ探しに行った。茶畑は、奥深い。あきらめかけたころ、茶畑の中で、「ニャー」となく。生きてたか!と、茶畑の中をほふく前進する。懐中電灯で照らし出されたそこには、ボロボロのタマの死体があった。死んでなお、ぼくちゃんを呼ぶ。あっぱれ!

タマの死後、

1週間、タマの弟が生まれ、もらってきた。名を「ももたろう(♂)」という。ほぼ同時に別のところで生まれたネコももらった。名を「ペコちゃん(♀)」という。ペコちゃんは、誰もが「美人だ」といった。とても器量よしだった。真っ白のさらりとした上品な毛。くりりとしたおめめ。ただ、残念なことに、しょうしょう抜けていた。「ニャー」となけばいいのに、「ニィィィャヤアアァァァァァアアアァァアア」となく。「ペコー!なんばしよっとね!」と激怒すると、「ふにぃ?」といって首をかしげる。誰にでもみさかいなくついていく。ぼくちゃんが背中を見せると、背中へ飛びついて、肩までよじのぼる。トイレをするときは、ウンチがかくれるぐらいの穴を掘ればいいのに、自分がすっぽりかくれるぐらいの穴を掘って、苦労しながら用を足す。

モモタロウとペコは、

いっしょに暮らすうち、恋が芽生え、1年後、ペコは身ごもった。部屋の中で、無事、4匹出産。ペコは、夜寝るとき、1匹ずつ赤ん坊をくわえて、ぼくちゃんの布団までもってくる。そして、ぼくちゃんの足、首、腹、手へ、バラバラに赤ん坊を配置する。ぼくちゃんは、身動きがとれない。ふつう、飼い主にも、赤ん坊は近づけないものだ。ペコは、かわいいのかなんなのか、わからない。赤ん坊をつぶしたら困るので、夜は、ネコの部屋にネコ家族を閉じこめて、出られないようにした。

ある日、

うたた寝してると、しらん間にペコが赤ん坊を例のごとく配置した。ぼくちゃんは、寝返りを打った。「ヤバイッッッ」と飛び起きる。赤ん坊が1匹、けいれんを起こし、失禁して、事切れた。「ペコちゃーん、かんにんな。死なせてしもたわ(T_T)」とあやまったところ、ペコは、「ふにぃ?」といって首をかたむけた。 モモタロウは、「ニャー」となかずに、「ワーン」となく。生まれたときからずっとそうだ。3匹の子どもたちは、「ゴスケ(♂)」「ロクベエ(♂)」「ナナちゃん(♀)」という。子どもたちははじめ、「ニャー」といっていたが、やがて「ワーン」といいだした。教育の力は、偉大である。ペコのなきかたは、まねできなかったらしい。

1年後、

子どもたちは大きくなって、外をかけまわる。ある春の日、ぼくちゃんは、家のすぐ前の草むらの方へ、なんだか体をぐいぐいひっぱられた。引っ張られた先にあったのは、ペコの死体。傷はないから、変なもの食べたんだろうか。きれいな体のまま死んだ。美人薄命。ネコの2歳は、人間の30歳にあたるらしい。享年30歳! 妻を亡くしたモモタロウは、2匹の息子たちを追い払った。自立を促したんだろうか。娘には、やさしかった。家に残ったネコは、モモタロウとナナだけ。

それから1年後、

日が暮れてからテンちゃんを散歩につれていった。ずっと山の中の茶畑で、テンは、なにやらこぶしぐらいの白いものを拾った。くわえたまま、はなさない。それが何なのか、暗くてわからない。ふつうは、少し歩いたら、ほかすものだ。へんだな、と思い、家に帰って、テンが家の前にぽとっと落としたそれを、明るいところへ持っていくと、ネコの頭。ロクベエだ。首でちぎられて、胴体はない。食われたか。頭だけになっても、家に帰ってくる、この執念。 ゴスケは行方不明だが、4キロほど離れたところで、それらしきネコを見かけた。よその家で飼われているらしい。幸せになれ!



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