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次に、生葉を揉む行程について述べます。一般的にここ童仙房では機械を使って作業する人の経験と勘で仕上げていきます。順序としては、蒸し→第一粗揉→第二粗揉→揉捻→中揉→精揉→乾燥という流れで揉んでいきます。(写真5,6,7,8,9) 温度と時間を調節し、葉の水分を抜く。その微妙な感覚を経験と勘で巧みに仕上げるのです。最近ではファクトリーオートメーションといって自動化されてきていますが、生葉は畑の場所や向き、刈り取る日、時間などで微妙に変わるので、繊細な技を必要とする場面では経験と勘のほうが優れてるように思います。 こうしてできた荒茶は宇治茶として茶問屋へ買われていくのです。童仙房は標高500mという土地柄の影響で、気温の日較差が大きく、品質のよいお茶になるのです。 |
![]() 写真5 最初に蒸す | ![]() 写真6 蒸した後、粗揉機へ |
![]() 写真7 揉捻 | ![]() 写真8 仕上げの精揉 |
![]() 写真9 手で確かめながら精揉 |
茶づくりのポイントは葉っぱづくりだと私に教えて下さった方がおられました。 もちろん揉む技術も非常に繊細で素人にはとてもマネできない技能が必要ですが、よい葉をつくると揉む工程も比較的簡単にできると言われます。葉づくりは肥料の種類と量、肥料をやるタイミング、刈り方(茶の木のどの位置にハサミを入れるか)農薬の種類とタイミング、本茶(出荷する茶)を刈るタイミング等で決まります。 茶の値段は、味、色、香で決まります。一般に小さい芽を刈ると収量は少ない代わりに値段がよく、大きい芽になると収量は多くなるが値段は安く、どのような芽を刈って売り上げをいかに上げるのか収量と大きさを天秤にかけて経営の努力をされています。 また、製茶工場の機械の償却まで考慮に入れて、小さい芽だとやわらかいので機械が長持ちするから経費が節約され、同じ売り上げをあげるのなら収量が少なくて小さい芽でよい茶をという考え方をされているかたもおられます。この考え方と標高500mの気候がうまく調和して高品質の煎茶を生み出す原動力になっているんだとおもいます。 他にも童仙房で無農薬茶の研究をされたり生産者段階で加工したりして付加価値をつけて売り上げを伸ばそうとされている方もおられます。 味にこだわる人、時代の変化を読み付加価値をつける人など頭を使って知恵を出し、厳しい農業情勢に立ち向かい生き残りを模索する。童仙房はいわゆる中山間地、条件不利地域といわれるところです。そんなところではありますが、みなさん明るくプラス思考で努力されている方の多い童仙房-いちど美しい茶畑をおとずれてみてはいかがですか? |