仙の森へおいで!!

これがご飯だ!

童仙房の米は、うまい!

稲刈り

 童仙房は、茶の産地として、高い評価を頂いています。椎茸、トマトも特産品として、評価が高いです。その陰で、あまり知られていませんが、じつは、米がおいしいんです。

 冷涼な高原の気候が、米にちょうど良いようで、昼夜の寒暖の差が大きいこと、水が源流であることも、米の味を引き立てています。

 童仙房は高原にあり、平地の稲作のように、大規模な面積の田が確保できません。1枚1枚の田は小さく、小型の機械を使っています。また、冷涼な気候ゆえ、旨みは出るものの、田の面積あたりの収量が、低地よりも少なめです。つまり、良いものを少なく作る、ということです。

 童仙房に住んでいる人が、米どころの東北へ旅行した際、「今夜は最高においしいお米を召し上がっていただきます」とガイドさんが言ったのを楽しみにしていたら、夜、そのご飯を食べて言ったそうです。「これやったら、毎日食べている童仙房の米の方がうまいやないか」と。

いちばんおいしいご飯の食べ方

ごはん

 では、「とてもおいしいご飯」をどう食べたら、いちばんおいしさをひきだせるのか。一生懸命考えて得た結論が、「昔の食べ方」です。

 薪をつかって、釜でたいて、ご飯だけで食べる。簡単なおつゆと漬け物、梅干し、のりなんかがあってもいいでしょう。日本では、少し前まで、こういう食生活でした。今は、スイッチ1つでご飯が炊けて、おかずもいろとりどりにあって、快適な生活ができていますが、ご飯そのもののおいしさは忘れられているのかもしれません。

 ふつう、ご飯は、おかずと一緒に食べます。おかずの内容によって、「ごちそう」であったり「粗食」であったりします。主食より副食の方が影響力がうんと大きいです。

おにぎり

 おいしいご飯というものは、ほとんどおかずがいらないぐらいおいしいもので、おいしいご飯かどうかは、おかずを必要とするかどうか、と言い換えることもできるでしょう。(おかずなんかどうでもいいと言っているわけではありません。念のため)

 おかずがなくても満足できるご飯というのは、なかなかシビアな要求です。ところで、不思議なことに、同じ米を釜で炊くと、たしかにおいしいです。それが、薪を使って自分で炊いたものだと、なおおいしい。さらに、森を歩くと、もっとおいしい。究極のおいしい食べ方です。

炊いてみよう!

炊く

 「はじめチョロチョロ、なかパッパ、赤子泣いてもふたとるな」

 どこかで聞いたことがあると思います。釜でご飯を炊く時の注意事項?です。初めは弱火で米にじゅうぶん水分を吸わせ、一気に強火で炊きあげ、炊きあがったら、残りの水分が引くまで蒸らす、というものです。「なかパッパ」の次に「じわじわ時に火を引いて」とか「ぶつぶついうころ火を引いて」とか「じゅうじゅうふいたら火を引いて」とかいう言葉が入ることもあるようです。

 薪で炊くには、まず、火をつけねばなりません。紙やシバをくべれば、ボーッと燃えますが、すぐに火が小さくなります。安定して燃やすには、少し時間がかかります。だから、しぜんと「はじめチョロチョロ」になります。やがて薪が燃え出すと、おもしろいようにパッパと燃えます。釜から蒸気が吹いて、吹きこぼれ、おいしそうなにおいがしてきます。そのうち吹きこぼれがおさまると、燃えている薪を外へ出して、火を小さくします。子どもたちは(おとなも?)「早く食べたい」とさわぎますが、もうちょっとがまん。5分か10分ぐらいして、蓋を取ってみて、いい具合にできていたら、いただきまーす!

 薪を燃やすということじたいが、なかなかにおもしろいもので、ついつい夢中になっていっぱい手が伸びています(右の写真)。

 同じように、釜でおつゆもつくれます。


釜たきごはん  釜でつくったおつゆ

 森へ来られる方に、こういう食べ方をしてもらえるよう、検討中です。とはいえ、事務局へ言っていただけると、道具や米はあるので、今すぐでも食べられます。



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