前世を知る体験
もう、3〜4年ほど前のことになるけれども、私はネットで知り合った知人に頼んで、
過去生回帰のセッションをしてもらったことがある。
過去生回帰とは、催眠療法を使ってじぶんの前世を体験していく…とかいうようなもの。
(ってこんな説明であっているのか自信ありませんが)
いわゆる、前世療法というものだと思う。
彼女がちょうど、セラピストの認定を受けたばかりだかなんだかで、格安価格で
やってくれるというし、私自身じぶんの前世や無意識の世界というものに興味を持ち始めて
いたときだったから、ラッキーというような軽い気持ちでセッションを受けにいった。
催眠療法とかいうと、あやしい〜・・・とか思う人もいるかもしれないけど、セラピスト
が答えをすべて導きだしてくれるというものではなく、あくまでも、じぶんが自身の中から
答えを探しだすと言った方がしっくりするし、セラピストはその道の案内人とでもいう
かんじなのかな〜。とにかく、どこそこの新興宗教の教祖が「きみの前世は○○だ」
とかいうのとはまったく違うものだった。
私はセッションを受ける前までは”じぶんはぜったい男だったに違いない”と
思いこんでいた。性格的にも男っぽいし、少し前に自分がお坊さんとしてでできた夢が
とても印象的だったから・・・。
ところが、実際に過去生回帰をしてみると、ぜんぜん違うビジョンらしきものがでてきた。
(ちなみに、催眠療法に入っていく前か入っていく段階で、自分がどういう問題を解消
したいのか。とか、だれとの関係を知りたいのか。とか、あらかじめ意識しておいた方が
それに関連した前世がみられる・・と言われた気がします。)
まず一つ目にみたビジョンは、
#南の島にいる肌が黒くて目のぱっちりした髪の毛の長い8歳くらいの女の子だった。
彼女はたったひとり、海辺で寂しそうにしていた。もしかしたら、これから死ぬのでは・・
というようなくらい。#
そこで今度はもう少し幼いころに戻ってみることにした。
#彼女はどこか小屋に監禁されているようだ。ものすごく恐ろしい反面、なにもかも
自分では判断できないくらい無気力な様子。近くに大人の男の気配がする。#
そこでまたもう少し過去に戻ってみる。
#彼女が赤ちゃんくらいの時だ。両親に囲まれてとても幸せそうな光景。。ところが
それが一瞬にして恐怖にかわる。いきなりどこからか、乱暴な男たちがはいってきて、
赤ちゃんの目の前で両親を殺した。そして、赤ちゃん(彼女)はその男たちの中の
一人に連れ去られ、、、それから地獄の日々がつづく・・・。#
とかいう内容のもの。
もう一つのビジョンは、
#白人で金髪の若い母親だった。かわいい男の子を連れて、市場に買い物に来ている。
空が青々として天気のよい日だった。それが・・・彼女が目をはなした一瞬のすきに
子供がいなくなってしまう。と、思ったとたん、道路をみると子供がバスかなにかに
轢かれてしまう光景がみえた。彼女は子供が亡くなったことをすぐに悟った。
病院で夫にすごく責められていた。自分で自分のことも責めていた。#
とかいう内容のもの。
この二つのビジョンをみている間、私は絶え間なく泣いていたように思う。とても
言葉では言い表せないようなつらい気持ちを追体験した。
両方ともあまり幸せではない女性が主人公(自分)だった。それがとても意外な気もしたが、
今を生きている自分にとって何を言いたいのかがわかった気がした。
それは「女として生まれてきた現在の自分の人生を精一杯幸せに生きること」かな〜って。
二つのビジョンが本当か想像(妄想)かなんて、どうでもいいこと。それよりも
今を生きる私にとって大切なことは何であるかを知れたことはとても大きな成果だった。
それまでの私は自分の女性性をかなり否定して生きていたから。
なので、この時の体験は今でも心に強く残っている。
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