(2) 出 産


 出産自体は初産にしてはとても早く進み、お灸の効果もあってか?陣痛がついてから出産まで3時間という早さで産むことができました。(途中、赤ちゃんの心拍が弱くなったり、へその緒が絡まってなかなかでてくるのがたいへんな時もありました。)安産っていうのは痛くないものかと思っていたら、そうではなかった!!いくら安産と言われても、「痛いものは痛かった〜!!」です。ただし、通常初産だと陣痛から出産までに10〜14時間くらいかかるみたいだから、あの痛みがそんなに続いていたら・・と思うと今でもゾーッとします。ちなみに相棒がずうっと立ち会ってくれていたのですが、思わず「助けて〜!!」と叫んでいる自分がいました。f^_^;。

 そして、産まれてすぐに赤ちゃんを抱かせてもらったのですが、産む前は感動して泣くかな〜っと思っていたけど、案外産んですぐは興奮していたせいもあるのか、赤ちゃんに「よくがんばったね〜」と声をかけるのが精一杯でした。あとあと病室にもどって、赤ちゃんと2人きりになったときに、「よく無事に育って生まれてきてくれたな、ありがとう。こうやって私も生まれてきたんだな。。私を産んでくれたお母さんに、そして相棒を産んでくれたおかあさんにありがとう。ご先祖さまたち、ありがとう」って、不思議だけど”みんな、ありがとう!!”って思ったら、急に涙が溢れてきました。

 それから、生まれたばかりの子供を見ていたら、なんだかずーっと前から知っているような気がして、”やっと会えたね。”って思いました。相棒にこのことを話したら、「おなかにいたんだからそう思うんじゃないの」って言われたけれど、それよりもずーっと前から一緒にいたような、姿は見えなくてもそばにいてくれたような気がしたのです。

 私の産んだ病院は生まれてすぐから母子同室でした。生まれてすぐの赤ちゃんはほとんど寝ています。なので思わず、赤ちゃんが生きているのか、一日に何度も寝息を聞いては確認して安心していました。実際に生んだら生んだで、”赤ちゃんに対する心配事はつきないんだな。親になるということはこの心配がずーっと続くことなんだな。”って、しみじみ思いました。この確認は、家に帰ってきてからも続いています。正直いってぐっすり眠ってくれている方がこちらは楽なんだけれども、一日中赤ちゃんにへばりついていることも不可能ですからね〜(^_^)

 私の育児(育自)はまだまだ始まったばかりです。はっきりいって、赤ちゃんがこちらの思うようにならないときにはイライラするし、自分に余裕がないときはそれこそ、キレそうになることもしばしばあります。(自分を振り返ってみても、子供というものは親のいうことを聞かない、ってわかるけど!)だけど、今目の前にいるわが子が、こうやって私たちの元を選んで生まれてきてくれたことを思うと、感謝せずにはいられません。
”できそこないの親かもしれないけど、これからもよろしくお願いします!!”って。



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