高麗寺の境内は、奧へ向かって登り勾配となっています。その一番奥に、高い塔がそびえています。かなり遠くからでもはっきり見えます。
第二次世界大戦時に犠牲になられた韓民族の英霊を慰めるために建立されたこの塔は、日韓両国の友好親善と世界平和のより一層の増進を図るために建てられ、全世界の人類に二度とこのような惨劇が起こらないことを祈願し、高麗寺境内の敷地約3,000平方メートルの広さに建立しました。
総高さ 約18m
表象塔(十三重)の高さ 約7m
花崗岩(御影石)で造られた表象塔は、韓国13の道の13出身地を象徴しています。
毎年10月に、平和之塔前の広場にて、日韓の宗教関係者とその他有志の方々が大勢参加され、慰霊大祭を奉行しています。
高麗寺の境内の左奧が最も高い場所です。その山の上に、山神閣があります。
韓民族の伝統様式である切妻屋根様式に韓国瓦で丹青を施した約13坪規模の建物です。静謐な感じのする阿弥山の最高峰の明堂池に位置する所にあり、滋賀・三重・奈良の3県が見渡せる三聖閣は、一つの願いは必ず叶えてくださると伝唱され、伝え聞いた参拝信者達の絶えない祈祷所でもあります。
下の写真は、左側が、高麗寺の境内の中で最も高いところから山神閣を見上げたようすで、右側が、山神閣から境内を見下ろした様子です。高麗寺のほぼすべてと、遙かに続くやまなみが見渡せます。
山神閣の本尊は、中央には七星、右側山神、左側には独聲が奉られています。内部の色彩は本堂と似て、鮮やかです。
この山神閣から、仙の森へ入っていきます。