先ほども使ったこの写真、もう一回見てください。仙の森はこの山全体ではなくて、矢印の先のもう少し奧です。手前に見える家々が、国道163号線沿いで、ここからまずは、この山に登らねばなりません。もちろん、車で行けます。
童仙房という集落は、この山のほぼ頂上近くにあります。で、童仙房から下界を見ると、右の写真のように、冬の朝には雲海が見渡せます。童仙房は雲の上であり、童仙房に住む私たちは、「雲の上の人」と呼ばれています せん。
こんな高いところにある集落って、隠れ里か? いえいえ、行ってみるとわかりますが、ふつうの農村風景です。山のてっぺんとは信じられない光景です。童仙房にも、あちこちに「山」があります。それは、ごく低い山ばかりですが、標高500-600メートルの山です。ややこしい言い方ですが、てっぺん近くでてっぺんを見るからそうなるのです。
「そういう不思議な世界が、いったいどこにあるのか?」という疑問が出てくるわけですが、これまた不思議なことに、関西のど真ん中にあります。
地図で見ると、一目瞭然。人間のへそは、生まれる前に母胎とつながっているわけですが、関西のへそは、異空間とつながっています。
「へそで茶を沸かす」ってことわざがございますが、関西のへそはまさに茶の産地で、へそで茶を沸かしてこそ、大笑いの人生と、あいなります。
へそなんだから、大都心があってもよさそうなものですが、やはりへそは聖なる地。すべての道はへそへ通ず!こともないのですが、京都府、三重県、滋賀県、奈良県がまじわる「文化のるつぼ」であり、すぐまわりを大都会がとりまいている有様は、仙の森が都市の人たちを癒すために存在していることが、地図から読み取れます。
すると、関西の中心で、森をさけぶってのも、いいもんです。
→カンチュウ。
空からご覧いただきましょう。赤い枠が、だいたい童仙房です。緑の枠が仙の森とその周辺です。下の方の黄色い●が、南山城村役場です。写真の下の端あたりが、木津川と国道163号線です。上の方は信楽です。
童仙房って、ほんとに山なんだ〜!!と、実感していただけると思います。童仙房は ┌ こんな形をしていますが、中心部は左の、少し土が見えているあたりです。緑の囲みの中の土が見えている部分が高麗寺境内です。
では、そんな仙の森へは、いったいどうやって行けばいいのでしょう? それは、こちらへ。